野菊の墓

野菊の墓』という小説をご存知でしょうか?

松田聖子山口百恵が主役で映画化されてもいますが、ご存知の方は私と同年代かそれより上かでしょうね。笑

15歳の少年・斎藤政夫と2歳年上の従姉・民子との淡い恋を描いたこの小説、夏目漱石が絶賛したそうですが、伊藤左千夫が発表してから既に110年もたつのですね。

民子、政夫と言う名前に時代を感じますが、『菊』という花も最近はすっかり主役の座を退いた感があります。

床の間のある和室が珍しくなった昨今、あまりにも日本的な佇まいの菊を活ける機会は少ないですね。

私も若い頃は何だか古臭くてあまり好きになれない花でした。
お葬式かお仏壇、またはお正月の花という認識でしょうか?

しかしながら今、追分の道端に咲く野菊はあんなに小さくても目に止まり、惹きつける魅力に溢れています。

まぁ、私が年をとったということなのかもしれません。

「民さんは野菊のような人だ。」という印象的なくだりが懐かしく思い出される追分の秋の景色も、もう雪に変わります。

今度、追分宿の油やさんで探してみようかなー。『野菊の墓

フラワーフィールド

軽井沢追分の国道18号沿いにフラワーフィールドという園芸店があります。

花苗や植木の他に花瓶や食器、インテリアまでチョット他では見ない品揃えです。

私は用もないのにちょくちょく立ち寄ります。というより呼ばれちゃうんですよね〜。

そして100円前後の花苗とか○万円のモミジの木とか250円の花瓶とか、何かしら買ってしまいます。

今はクリスマスが近いとあってモミの木が沢山並んでいますが、一般の家庭では生のツリーを使うのがポピュラーな外国のマーケットみたいですね。

日暮れにはウッディな建物にオレンジ色の灯りが一斉に灯り、心にも火が灯るようです。

ちなみに店員さんも若いオーナーさんもナチュラルでとても気持ち良く、それもつい覗いてしまう理由かもしれません。

ポインセチア、半額以下に値下げになっていて490円でした。
お買い得ですよ〜!

子供と世界

うちの地球儀はなんとしゃべります。

といっても一方的に話すだけなので会話にはなりませんが。

世界中の国々について人口や大統領の名前などを教えてくれたり、クイズを出してくれたりします。

それはともかく、


パリの同時多発テロのニュースが毎日報道されている最中、うちに来ていた小学五年生3人組が、その地球儀で遊んでいたところ、

イスラム国ってどこ?」

と言う話になり3人で額を付き合わして探し出しました。

それを聞いた私、即座に
イスラム国って国はないんだよ!
テロ集団が勝手にそう名乗っているだけで、国じゃない。イスラムというのは宗教の名前なんだよ。間違えないでね!」

と慌てて訂正しました。

こんなにISについて多くの報道がなされているにも関わらず、子供達には正確な事が伝わっていないことに愕然としました。

子供とはいえ小学五年生ともなれば、少なからず社会に目が開かれる年頃です。理解力だって十分備わっています。

それなのに何故、先生をはじめ周りの大人達は今世界で起こっている出来事を子供たちにちゃんと教えないのでしょうか?

教科書に書いてある事だけを教えるのが教育ではないはずです。

グローバル化が叫ばれて久しい日本。

にも関わらず、相変わらず挨拶や数なんかを教えるばかりの幼稚な小学校の英語授業でグローバルな人間を作れると文部科学省は本気で思っているのでしょうか?

外国の事を知り、世界に興味を覚え、そして英語を分かりたいと思うー
そのモチベーションこそが英語習得の早道だと思うのです。

そしてもう一つ、

マスコミはもういい加減『イスラム国』という呼び方をやめてください。

子供達に誤った認識を植え付けるだけです。(もしかしたら大人も!?)

ラベンダー

ラベンダーが好きです。
匂いも花の色も葉の形も。

なので東京の庭に何度か植えてみましたが、いずれも溶けるように無くなってしまいました。

どうも東京の蒸し暑さが苦手の様です。

当然軽井沢にも植えましたよ。
するとこんなに!

以前書いたように軽井沢の土は痩せた溶岩のような硬い土です。
そんな土地に逞しく順応し、元気一杯美しい花を咲かせてくれるとは、わからないものです。

そうそう他にもオダマキなんかもすごい繁殖力で、一時オダマキの花畑になるほどです。

またタイムをはじめとしてイタリアンパセリなどハーブ系も合っているようですね。

勿論自然淘汰されていくものもありますが、そんな軽井沢の植物を見ていると人間ももっとフレキシブルに、その人らしく生きられる土地を探し歩いてもいいのだと思います。

都会が肌に合わずラベンダーのように溶けていってしまう前に。

キョウヨウとキョウイク

軽井沢追分の我が家の周辺には定住または半定住されている方が多くいらっしゃいます。(追分地区は定住者が増加中。)

皆さんシニア世代ですが、とても若々しい!

女性が元気なのは珍しくはありませんが、中でも男性は都会で暮らす男性とは大分様子が違います。

追分のシニア男性は忙しそうです。
薪割りや薪棚製作、漬物作りや蕎麦打ちまで、生活に密着した TO DO を持っています。

それらは特にお金もかからず、健康維持にもつながり、一挙両得ですね。


振り返って東京のシニア男性はどうでしょうか?

我が家の辺りは近年、日中にリタイア後のシニア男性をよく見かけるようになりました。

一番多いのが犬の散歩中の方。

でも皆んなつまらなそうに、ボーッと犬に付き添われている感じ。
想像するに奥様から「あなたやることないんだから、犬の散歩位してちょうだい!」と言われて仕方なくという感じでしょうかね。
濡れ落ち葉の有効活用の最たるものです。

道端に座り込んで野良猫と戯れている方に至っては哀愁さえ感じます。

普通のサラリーマンであれば、リタイア後にゴルフ三昧という優雅な方も多くはないでしょうし、マンション暮らしや猫の額ほどの庭では庭仕事もそうそうないでしょうから、都会に暮らすシニア男性は家でどうやって時間を潰しているのでしょうか?

認知症まっしぐらにならなければ良いのですが。


しかも追分に定住されているご夫婦は皆さんとても仲睦まじい。
お互いが助け合いそれぞれの役割を果たし、ある意味リスペクトし合っているのがよくわかります。

一人暮らしの男性もいらっしゃるのですよ!
趣味に没頭したり悠々自適な生活を楽しんでいらっしゃいます。

軽井沢はシニア男性にとって、もう一花咲かせられる別天地だと思います。


【リタイア後はキョウヨウとキョウイクが大切】と言われるそうです。

要するに「今日するべき用」と「今日行く所」を持つべしという事ですね。


ほら都会の片隅で悶々としているシニアのあなた!
『キョウヨウ』と『キョウイク』お持ちですか?

軽井沢移住ライフに興味を持たれた方はご連絡を!


(意外と物価が安いのも魅力!)

軽井沢ー森の行方

私がそうであったように都市に住む者が軽井沢に求めるものは、月並みな言い方をすればナチュラルライフ。

都会の喧騒を離れ、草木を愛で、鳥の声に耳を傾け、自然の中でリラックスして過ごしたい。
そんな思いで土地や家を購入するのではないでしょうか?


私達が購入を決めた追分の土地は気持ちの良い山林でした。
家を建てるにあたり数本の木を残しを伐採しましたが、後日お隣さん達から驚きと残念な気持ちを聞かせれ困惑しました。

確かに今まで森林浴を楽しんでいた目の前の森が、ある日訪れると消えていたら、さぞガッカリされたことと察するに余りあります。



私が軽井沢の生活を楽しむようになってから4年。
その間に以前は通り抜けていた御影用水までのショートカットの草地も、御影用水沿いを彩る唐松林も、挙げきれないくらいの森林が家並みに変わってしまいました。
たった4年ですよ!

他の方のブログでも森が無くなっていくことを寂しく思う気持ちをお見受けしますが、私もそんな光景を目にするたび胸が痛みます。

30年後いったい軽井沢の森はどれだけ存在しているのだろうか?


しかしながら私自身、家を建てるときや、その後も何本も切っているのですから、とやかく言う資格はありません。

木を買い求めては敷地に植樹しているのは、自然破壊に加担したことへの贖罪なのかもしれません。

少しづつでも森を買い、そのままの自然を残していけないかと、真剣に考える私です。

先立つものがあればの話ですがね〜。

軽井沢の教会

町の中にこれだけの数の教会があるところはないのではないでしょうか?

聖パウロ カトリック教会、
ショー記念礼拝堂
軽井沢高原教会、
石の教会、
旧軽井沢礼拝堂
などなど。

祈る教会、する教会(結婚式を)、見せる教会と用途はそれぞれ異なりますが、どれも美しく心に残ります。

クリスチャンではない者も自然と謙虚な気持ちで頭を垂れてしまう空気が流れているような気がします。

きれいごとでは生きられない世の中ではあります。

息苦しくなった時、
何もかも面倒臭くなってしまった時、
千々に心乱れる時、

自分自身さえ愛せなくなった時、

是非教会に足を運んでみてください。

軽井沢の教会には宗教も思想も関係なく、人間なら誰でも受け入れる懐の広さがあるようです。

東京から新幹線で一時間ちょっと、
です。

※軽井沢観光教会の回し者ではありません。