子供と世界

うちの地球儀はなんとしゃべります。

といっても一方的に話すだけなので会話にはなりませんが。

世界中の国々について人口や大統領の名前などを教えてくれたり、クイズを出してくれたりします。

それはともかく、


パリの同時多発テロのニュースが毎日報道されている最中、うちに来ていた小学五年生3人組が、その地球儀で遊んでいたところ、

イスラム国ってどこ?」

と言う話になり3人で額を付き合わして探し出しました。

それを聞いた私、即座に
イスラム国って国はないんだよ!
テロ集団が勝手にそう名乗っているだけで、国じゃない。イスラムというのは宗教の名前なんだよ。間違えないでね!」

と慌てて訂正しました。

こんなにISについて多くの報道がなされているにも関わらず、子供達には正確な事が伝わっていないことに愕然としました。

子供とはいえ小学五年生ともなれば、少なからず社会に目が開かれる年頃です。理解力だって十分備わっています。

それなのに何故、先生をはじめ周りの大人達は今世界で起こっている出来事を子供たちにちゃんと教えないのでしょうか?

教科書に書いてある事だけを教えるのが教育ではないはずです。

グローバル化が叫ばれて久しい日本。

にも関わらず、相変わらず挨拶や数なんかを教えるばかりの幼稚な小学校の英語授業でグローバルな人間を作れると文部科学省は本気で思っているのでしょうか?

外国の事を知り、世界に興味を覚え、そして英語を分かりたいと思うー
そのモチベーションこそが英語習得の早道だと思うのです。

そしてもう一つ、

マスコミはもういい加減『イスラム国』という呼び方をやめてください。

子供達に誤った認識を植え付けるだけです。(もしかしたら大人も!?)