落ち葉の行方
これまで我が家は落ち葉を掃いては軽井沢町のLLサイズの可燃ゴミ袋に詰め込んで捨てていました。
ズボラな性格の私は庭に積もる落ち葉がそれほど気にならないのですが、昔気質の母はご近所の目を気にしてどうしても片付けたいタイプ。
「そのうち土に還るのになー」なんてのんきにしていると…
外ではシュッ、シュッと熊手で掃く乾いた音が。
仕方なく私も参戦することになります。
ゴミ袋に詰めるのも一苦労なんですね。嵩張るのでそのままではいくらも入らない。女子プロ並みに体重を乗せてギュウギュウ詰め込みます。
その手間が嫌で、庭に穴を掘って捨てた時もありましたが、その穴を掘るのが一筋縄ではいかない。
なんせ石ころだらけの、もとは溶岩の土地ゆえ、スコップが入っていきません。
穴を掘る。
袋に詰める。
さてどっちが捗るか。
結局穴掘りはその後の体へのダメージが半端ないので断念しました。
しかしながら。
今年は掃きません!(宣言)
草花や木を買って来て植えるのが唯一趣味といえば趣味の私。
その際腐葉土を混ぜ込んでいるわけですが、いつも考えちゃうわけですよ。
「ワザワザ買わなくても我が家の落ち葉もやがては腐葉土じゃないか。」と。
集めた落ち葉を腐葉土にする方法もネットで検索しました。
で、やはり穴掘りを再開するかと考えていた矢先、母がある番組で
「森の落ち葉はそれが肥料になり自然界の素晴らしいリサイクルになっている」
というような番組を見て、すっかり感化され、今年はそのままにしようと提案してきたのです。
我が意を得たり!
webサイト「森林雑学研究室」の只木良也先生が以下のように書いていらっしゃいます。
《光合成の働きを終えた落ち葉は「ゴミ」ではなく、「肥料」であり、自然界に無駄はありません。》
《地上に落ちた葉は、さまざまな土壌動物や微生物類の働きによって腐らされ、土壌を豊かに育みます。
この「腐る」ということは、自然界では大切なこと。生物の身体をつくっていた生命を持つもの(有機物)が、それの原材料である生命を持たないもの(無機物)に戻る(有機物の分解・還元)ということであり、それがまた次の光合成に使われるというわけです。》
《落ち葉はやがて豊かな土になるのです》
神の声のようではありませんか。
落ち葉が毎年我が家の庭に堆積していけば、落ち葉掃きから解放されるだけでなく、硬く痩せた土はやがて柔らかい豊かな土に変わり、これまでの汗と埃にまみれたドカタ作業から優雅なガーデニングに!
でも、「やがて」って一体何時の事?
さて私、生きてるでしょうか?