十人十色
首都圏の家並みは近年、個性のないサイディングのコンパクトな家々に変わりつつあります。
古き良き時代に建てられた雰囲気のある古家が取り壊されると、その後には同じ顔の建て売り住宅が4軒建つのは当たり前、我が家の向かいは6軒でした。
東京では地価が高騰しすぎて庶民が自力で買える土地面積はせいぜい30坪でしょうか。
売りに出される土地は建築条件付きばかりで、いちから建てる理想の家は庶民の手の届かないものになってしまったようです。
そこへいくと軽井沢はまだまだ理想のマイホームが夢ではない希望の土地のようです。
我が家の周辺を散歩していると、実に色々な家を目にします。
テイストは様々。
山小屋風、アメリカン、ヨーロピアン、シンプルモダン、ナチュラル、etc…
「みんな違って、みんないい。」という金子みすゞさんの詩の一節を思いだしますね。
ただ色というのは特に個性が現れる部分のようです。
家は大きいのでインパクトは絶大です。
最近新築されたご近所さんはピンクが
オーナーさんのラッキーカラーなのでしょうか。外壁のレンガも、アプローチの舗装も、外灯までピンクでした。
またノルマンディの曇り空の下ではさぞ生えるだろうな〜と思うマリンブルーの家とかも。(行ったことはないですが)
人それぞれ心に馴染む色というのがあるのですね。
そんなことを想像しながら散歩するのが軽井沢暮らしの楽しみの一つであります。